第七回 おむすびや in HAWAII(2002年1月)
「ハワイで午年。定食元年」
原稿執筆:いやすめ・とんすけ(大竹俊之)
ハワイでの月日の流れは、早い。オープン当時はおむすび中心でお弁当もなく、メニューも数えるほどでした。二年目を迎えてメニューも大夫増えました。最近はいらっしゃるお客さまからもお弁当やうどんなども好評いただいております。改めて品数を数えてみましたところ、ざっと六十品ほどありました。これ以外におむすびの種類は十八ほどあります。あまり品数を増やしても、一日にいらっしゃるお客様はだいたい決まっておりますので、これ以上のメニュー増加は限界。それよりもこれからは中身の充実を図っていきたいと考えています。たとえばお味噌汁の中身で考えますと、現在、すりゴマと海苔のお味噌汁ですが、日によってはワカメとお豆腐のお味噌汁にして変化を持たせたりしようと思っています。お弁当には今までポテトサラダのみでしたが、最近はトマトやゆで玉子を入れたりして、彩りも考えています。地元の人は量を重視ですが、日本人観光客のお客様は、もちろん量も重要ですが、見た目も気にされます。また量が多くて残すという行為をあまり好みません。ちょっぴり多くて適量がいいのでしょう。この辺の兼ね合いが非常にむずかしい。
日本にいる時、「愛の貧乏脱出大作戦」という番組をよく見ていた。あまり繁盛していないお店の特徴は、味も問題ですが、メニューが多すぎて何のお店だかわかんなくなってきているといったことが指摘がされていました。僕のお店はあくまでもおむすびやだということをいつも肝に銘じてやっています。でも気がついてみるとおむすび以外のサンドイッチも充実してきてしまった。いいことなのか悪いことなのか?よくよく考えてみると繁華街のど真ん中でおむすびやを営業しているならいいのですが、ワイキキのアラワイ沿いのホテルの一階という条件の中で営業する場合はそれなりのメニュー構成もあっていいのではないかと思うのです。
日本人以外にもアメリカ人やヨーロッパの人たちも宿泊されています。だから、おむすび一点張りでは、売上も限られてくるし、お客さまにとっても利便性がよくない。サンドイッチ、フレンチフライなどのリクエストが多くあったので、結果としてメニューが増えてしまったということで自分で納得している毎日です。これからも地道におむすびやをやっていきます。どうぞ御ひいきに。
おむすびや店主
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