第十二回 おむすびや in HAWAII(2002年9月)
「開店3周年、新メニュー登場!」
原稿執筆:いやすめ・とんすけ(大竹俊之)
あっという間の二年間だった。二〇〇〇年九月にワイキキにおむすびやをひっそりと開店した。どうなるかと他人はもとより自分でも半信半疑でスタートした。従業員も三人ほど雇用して対応したけど、長くは続かず、一ヶ月ほどで私と妻の二人で営業することになった。休んだ日は自分の結婚式と昨年秋のテロ事件後のとても暇なときに、一瞬日本に行った数日間だけ。妻が今年三月に出産したときもほんの一瞬お店を開いた。その後、妻は子どもにかかりっきりになってしまい、とうとう自分一人でおむすびをむすぶことになった。そんな中、大手旅行会社五社とお弁当のデリバリー契約をすることができ、早朝二時、三時の仕事が多くなった。もう体が続かないなと思っていたとき、救世主・ノリ坂本君が登場した。彼のことは、先号でも書きましたが、非常に好青年で現在お嫁サン募集中。
そんな彼と七月から準備してきたのが、九月からスタートした新メニューです。サンドイッチ、プレートランチ形式といったあれもこれもとメニュー増やしてきましたが、ここは原点に戻り、手作りにこだわって、安心して食べられるお弁当作りを考えました。ハンバーグは、二人がかりでじっくりとこねた手ごねハンバーグ($6.75)。照焼きチキン弁当($6.75)の照焼きだれは付け足しつけたしでコクがでています。海老フライ弁当($7.25)の海老は一匹ずつパン粉を揚げています。紙面の関係で全てをご紹介できませんが、基本は手作り。前準備はある程度していますが、オーダーを受けてから調理するので出来合いのお弁当を並べて販売するよりはお時間がかかりますが、ほかほかの状態でお召上ることができます。おむすびのラインナップには、明太子を新たに加えました。く鮭に続く人気です。
カレーと丼物、そしてうどんにも力を入れ、肉うどん、親子丼、カツ丼、鶏の唐揚げカレーなど日本のお弁当中心です。ホテル内でお召しがることも、テイクアウトも可能です。チップ不用。
おなじみのお客様と旅行会社様へのまとまったお弁当のデリバリーのおかげで、お店の売上げも順調に推移しています。今後はできるだけお店が続けられるようにがんばっていきたいと考えています。
僕の最近の夢は、毎朝、日本の新聞を端から端までゆっくり読むことですが、当分お預けです。
おむすびや店主
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